第223章 また西園寺京夜

それから四十八時間後。

尾方教授と、彼の愛弟子の中でも特に優秀な三名の学生は、桑谷誠治によって半ば「拉致」されるような形で連れてこられた。

国内物理学界の泰斗(たいと)とも呼ばれる七十過ぎの老学者は、古都の旧家の地下に隠されたこの百年級の実験室に足を踏み入れた瞬間、その表情を一変させた。

無理やり連れてこられた不機嫌さは驚愕へ。

そして、狂気じみた熱狂へと変わる。

彼は震える手で金属の巻物に触れ、時代を超越した計器類を見つめ、涙を浮かべてうわ言のように繰り返した。

「神業だ……これはまさに、神の御業(みわざ)だ……」

鎌内雅樹が地下二階から採取してきた鉱石のサンプルを、尾方が持...

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