第225章 答えを知る者はいない

葉山立夏は矢継ぎ早に指示を飛ばした。

「直ちにリッカ・グループおよび私の個人名義で、主要先進国における『葉山グループ結晶』、ならびにそのエネルギー励起・変換技術の核心特許を出願して。特許ランクは最重要機密扱いで」

「承知いたしました」

鎌内雅樹は短く頷き、踵を返そうとした。

「待って」

葉山立夏が呼び止める。

「共同発明人の欄に、もう一人名前を追加して」

鎌内雅樹の動きが止まる。

尾方教授とそのチームも議論を中断し、怪訝な顔で彼女を見やった。

核心技術の発明者という肩書きは、無上の栄誉と計り知れない富を約束するものだからだ。

「誰を追加するのですか?」

鎌内雅樹が問う。...

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