第226章 西園寺家のすべてを賭けて

『西園寺ホールディングス社長・西園寺京夜氏、不慮の事故により負傷。古都・徳仁私立病院の最上級VIP病棟に入院』

報道記事にはぼやけた遠景写真が添えられており、病院入り口の厳重な警備と、出入りする数台の黒塗りのワンボックスカーしか見て取れない。

彼女の視線はその写真に長く留まっていた。自分でも気づかないほど長く。

「コホン。葉山社長」

鎌内雅樹はいつの間にか背後に来ていた。手にはタブレットを持っている。「葉山社長、ネットじゃ持ちきりですよ。西園寺社長との復縁だの、最強のタッグだのって。賭けまで始まってますよ、いつ再婚するかについて」

葉山立夏は無表情に視線を外し、スマホをロックした。...

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