第227章 ただのありがとう?

「曾祖父の日記には、『葉山グループ結晶体』の形成条件と共生鉱物が記されていたわ。彼は百年も前に推測していたのよ。この結晶体は、特定の地質構造の中に存在する可能性が高いと」

葉山立夏の眼差しが、鋭さを増す。

「そして、それらの地質構造は、いくつかの特定の地域に偏在している。西園寺ホールディングスのグローバルな鉱業網は、その大部分をカバーしているの」

「河名新一は市場を独占した気でいるけれど、彼は知らない。私たちには独自の供給ルートがあることを。それに、このルートに関しては……西園寺京夜の方が彼より詳しいわ」

鎌内雅樹は素早くノートに指示を書き留めた。

「了解しました、葉山社長。ただち...

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