第236章 これは陽謀だ

第1章

「立夏ちゃんも、本当に立派になったわね」

四番目の叔母が沈黙を破り、年長者としての口調で距離を縮めようとする。

「この基地の造りなんて、うちの西園寺グループが海外で手がけたどのプロジェクトより立派じゃないの」

七尾敦は傍らに立ち、心の中で呆れたように白目をむいた。

前回葉山社長に会った時は、『あの女』呼ばわりだったくせに。

「西園寺の奥様、お褒めいただき光栄です」

入り口から葉山立夏の声が響いた。

彼女が歩み入る。その背後には鎌内雅樹が控えていた。

彼女は相変わらずのビジネススーツ姿で、迷わず上座へと向かい腰を下ろす。その視線が静かに一同を舐めるように動き、彼女は僅...

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