チャプター 17

テッサ視点

セスの後について玄関を出ると、すがすがしい陽光と、様々な形や色の手入れの行き届いた車がずらりと並ぶ光景に温かく迎えられた。

私は一瞬足を止め、セスを先に行かせた。彼はカーキ色のランドローバーへと向かい、近づくとライトが点滅して、それが彼の車であることを合図した。

彼が運転席に乗り込んでエンジンをかける間に、私は助手席へと回り込んで乗り込んだ。

「俺の記憶が確かなら、レオの家はそう遠くないはずだ」

セスはそう告げると、会話のきっかけを作ろうとしているのか、駐車スペースから車を出して大きな正門の方へと向かった。

「え、ええ……エリンも丘を少し下ったところ...

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