チャプター 90

***テッサ視点***

壁にかかった時計の針は、もう何時間も動いていないように見えた。少なくとも、私の感覚ではそうだった。

私はベッドの端で体を丸め、両腕で膝をきつく抱え込んでいた。極度の疲労で目は焼けるように痛むのに、どうしても閉じることができない。

キオンと私にあてがわれたこの部屋で、エリンが向かい側に座っている。彼女もまた私と同じように体をこわばらせ、私たちの心を蝕む不安のせいで、その顔は青ざめていた。

私たちはこの世で最も恐ろしい場所から生還したというのに、今度は彼らをそこへ送り込んでしまった……。まるで立場が完全に入れ替わってしまったようで、どうしようもない罪悪感が胸を締め付...

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