第126章

振り返った瞬間、視界に飛び込んできたのは、ゴミ箱を抱え込んで盛大に嘔吐する立花青葉の姿だった。

私は開いた口が塞がらなかった。

よりによって、なんで今なのよ。

心の中でツッコミを入れつつ、彼女が喉を詰まらせないよう背中をさすってやる。

ようやく吐き気が治まったようなので、ウェイターに温かい水でも頼もうかと思ったが、あいにく近くに誰もいない。

「青葉、ここで待ってて。水をもらってくるから」

青葉は曖昧に頷いた。

私が温かい水を持って戻ろうとしたその時、突然ガラス瓶が砕け散る激しい音が響いた。

「うわっ、あの女すげえ! あのボンボンの頭をカチ割りやがった!」

「殴られたのって、...

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