第131章

私と立花謙一が駆けつけたとき、立花のお祖父様はすでに救命室へと運ばれたあとだった。

そこには周防春香と立花のお祖母様だけでなく、立花青叶の一家も顔を揃えていた。

その物々しい陣容に、私の心臓がギュッと締め付けられる。

「お兄ちゃん」

立花青叶は立花謙一の姿を認めると、たまらず歩み寄ってきた。

「どういうことだ? 祖父さんの容体は安定していたはずだろう。なぜ急に危篤になんてなった?」

立花謙一は足を止め、低く沈んだ声で問いただす。

「私とお祖父様がお話ししてたときは元気だったの。でもその後、お祖母様と周防春香が入ってきて、二人だけで話したいって言うから私外に出たんだけど……そうし...

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