第132章

長い時間を待って、ようやく扉の外から足音が聞こえてきた。

私を攫った連中が来たのだと思った。

全身の筋肉が強張る。

だが、相手は入ってこようとはせず、地下室の外を徘徊している。

まるで何かを探しているようだ。

「若様、このような場所で何を?」

その時、使用人の驚く声が扉越しに響いた。

私は背筋を伸ばし、耳を澄ませる。

外にいるのは、立花謙一だ!

まさか、私をここに監禁させたのは彼だったのか?

私は扉に近づき、彼らの会話を聞き漏らさないよう神経を集中させた。

すぐに、立花謙一の声が隔たりを超えて届く。

「小林紗夜を見かけなかったか?」

私は扉に手をかけたまま、声を上げ...

ログインして続きを読む