第149章

「おじさん、おばさん、こんにちは。俺は紗夜(さや)の……」

私はけんが余計なことを言わないかとヒヤヒヤして、慌てて彼の言葉を遮った。

「友達!」

「知り合って間もない友達なの」

けんがわずかに眉をひそめる。どうやら私の紹介がお気に召さなかったようだ。

さらに言い訳を重ねようとしたその時、周防玉輝(すおうたまき)が絶妙なタイミングで助け船を出してくれた。

「そうです、おじさん、おばさん。彼はけんです。ここ数日、僕と一緒に紗夜を見ていてくれたんですよ」

母は怪訝な顔でけんをじっと見つめ、言いにくそうに口を開く。

「でも、どう見ても立花謙一(たちばなけんいち)にそっくりじゃない...

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