第150章

立花青葉から時間と場所の返信を受け取ると、私はすぐにタクシーを走らせた。

ほどなくして、車は南区にあるカフェの前に停まった。

店に入ると、すぐに立花青葉が目に入った。彼はすでに、どこか文学的な香りを漂わせる女性と話し込んでいる。

一目見ただけで確信した。彼女こそが、結城京子だ。

彼女は望月円花先生の門下生ではないものの、その実力は傑出しており、先生も絶賛していたほどだ。

それに、四年前の国際バレエコンクールの優勝者でもある。

「紗夜」

私に気づいた立花青葉が、慌てて手を振ってくる。

私は微笑みを浮かべて近づき、結城京子に自ら挨拶をした。

「結城先輩、お久しぶりです」

結城...

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