第153章

周防玉輝の言葉を聞いて、私は腰を浮かせかけたまま動きを止める。

他の懸念?

先輩は一体、何を暗示しているの?

ケンは淡々と言った。

「周防さん、考えすぎですよ。ただ面倒なだけです」

それを見かねた母が、周防玉輝に加勢する。

「ケンさん、面倒だなんて言わないで。火傷はすぐに冷やさないと、水ぶくれになったら大変よ」

「それに、顔なんだから」

父もすぐに人を呼んでホームドクターを手配させ、ケンを諭した。

「そうだとも。顔に跡が残ったら一大事だ」

ケンは観念したように息をついた。

「……わかりました」

彼は周防玉輝から濡れタオルを受け取り、顔に当てようとする。

すかさず周防...

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