第154章

胸の奥がざわついた。そのタトゥーは、私立探偵に見せてもらった写真と瓜二つだったからだ。

Y国のとある地下組織のシンボルだとか。

もう一度確かめようと視線を向ける。

すると相手は、その蒼い瞳で私を射抜くように睨みつけてきた。さらに、首を掻き切るジェスチャーで威嚇してくる。

間違いない、奴だ!

かつて空港で周防春香を出迎えた、あの外国人。

男の姿が路地に消えるのを待って、私は慌ててスマホを取り出し、探偵に連絡を入れた。遭遇した場所を告げる。

「黒のパーカーを着ていて、少し痩せ型だったわ。この近くに住んでいるか調べて」

「それと、最近周防春香と接触があったかどうかもお願い」

探偵...

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