第157章

「お父さん、お母さん、私はここで友人を待つから、先に入っていて」

計画通り、ジェイソンとは入り口で落ち合うことになっている。

両親を彼に会わせたくなくて、私は二人を先に会場へ向かわせた。

「わかったわ。じゃあ私たちは先に行ってるから、後でいらっしゃい」

両親は腕を組み、仲睦まじく中へと入っていった。

それから間もなく、一台の黒塗りの高級車が滑り込み、中から銀灰色のスーツに身を包んだジェイソンが降りてきた。

私を見つけると、その湛(たた)えられた青い瞳の底に、嗜虐的な興味の色が浮かぶ。

「小林さん、また会ったね」

私は冷淡な表情を崩さず、彼に釘を刺した。

「ジェイソン、北城に...

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