第192章

立花謙一が来てくれたのだとばかり思い込み、私は涙でぼやけた視界のまま顔を上げた。

しかし、現れたのが周防玉輝だと気づいた瞬間、心臓が音もなく締め付けられた。

私はいったい、何を期待していたというのだろう?

「紗夜、病院を変えて検査を受けたいなら僕に言ってくれればよかったのに。どうして嘘なんかついたんだ? もし道中で何かあったらどうするつもりだったんだい?」

周防玉輝は焦燥に駆られた顔で私に歩み寄り、その声にはありありと心配の色が滲んでいた。

私は涙を拭い、込み上げる悲しみを必死に押し殺した。

「私、信じられなくて。私の子が、奇形だなんて」

だが、言葉の最後はやはり嗚咽に呑み込ま...

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