第195章

「大丈夫か? 立花謙一が来たって聞いたけど、何か酷いことされなかったか?」

周防玉輝は心配そうな顔で、私をじっと見つめた。

「平気です」

私は彼の視線を避けるように、小さく笑ってみせた。

周防玉輝は少し安堵の息を吐き、言葉を続けた。

「さっき戻った時、隣の病室の前に立花家のボディガードが立っているのを見た。邪魔されないように、病院に言って部屋を変えてもらおうか?」

私は首を横に振った。

「いいんです。立花謙一に痛めつけられたわけじゃありませんし、このままこの部屋にいます」

「でも……」

周防玉輝が何か言いかけたのを遮るように、私はもう一度念を押した。

「立花謙一は、私が先...

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