第198章

頭が真っ白になり、背中が車のドアにべったりと張り付く。

ジェイソンは私の怯えた様子にひどく満足したのか、片手で銃口を私に向けたまま、もう一方の手で軽く手招きをした。

「降りろ。こっちへ来い」

拒絶したかったが、この状況で私に拒否権などあるはずもない。

「……分かったわ」

ゆっくりとドアを開け、素早く周囲へ視線を走らせる。

人影はすでに消え失せていた。

辺りは不気味なほど静まり返り、空虚が広がっている。

だが、立花謙一が助けに来る気配はない。

「ぐずぐずするな!」

痺れを切らしたジェイソンが、車の後方へと回り込んでくる。

「立花謙一を待っているのか? 生憎だが、あいつは今...

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