第201章

「紗夜、どうしたの?」

私の顔色が優れないことに気づき、立花青葉がすかさず声を上げた。

次の瞬間、立花謙一も駆け寄ってきて、身をかがめて私の顔を覗き込んだ。

「小林紗夜、どこか痛むのか?」

奇妙なことに、彼が口を開いた途端、痛みがすっと引いていった。

「小林紗夜?」

返事を待たずして、立花謙一がもう一度私の名を呼ぶ。

私はようやく手を下ろし、心配顔の二人を見つめ返した。

「大丈夫よ」

立花青葉は信じようとしない。

「さっき、あんなに真っ青な顔をしてたじゃない。大丈夫なわけないわ!」

立花謙一も畳み掛けるように尋ねてくる。

「頭痛か? 医者に詳しい脳の検査をさせよう」

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