第203章

「パァン!」

周防春香の頬を平手打ちする音が響き、彼女の顔に張り付いていた傲慢さが一瞬にして凍りついた。

彼女は頬を押さえ、部屋に入ってきた立花謙一を信じられないといった様子で凝視した。

そして、涙ぐみながら訴えかけた。

「謙一、どうしてこんなことするの? あなたの言う通りにして、Y国にも行ったし、ジェイソンをおびき出すのも手伝ったじゃない! 見逃してくれるって約束したのに!」

その言葉に、私は少し驚いた。

「ジェイソンをおびき出したのは、あなただったの?」

そこでようやく私の存在に気づいた周防春香は、血相を変えた。

「小林紗夜、どうしてあなたがここにいるの!」

言い放った...

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