第205章

「警察に通報したんですか?」

私は驚きで目を丸くした。

「それ、いつの話ですか?」

「十分前です。今頃はちょうど警察署に着いた頃かと」

警備員の言葉に、私は慌てて彼のスマートフォンを借り、両親へ連絡を入れた。

端末を受け取って初めて気づいた。ほんの少し外出していたつもりが、すでに三時間も経っていたのだ。

どうりで暑いわけだ。時刻はもうすぐ正午になろうとしている。

自分の体の異変を、私はますます確信せざるを得なかった。

すぐに、父の電話に繋がった。

「お父さん、私よ」

「紗夜!」

父は私の声を聞き取るなり、切羽詰まった様子で尋ねてきた。

「今、どこにいるんだ?」

「別...

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