第208章

私は痺れる手を軽く振り、ベッドに突っ伏して顔を覆う周防春香を見下ろした。

「周防春香。私が立花謙一の庇護がなければ、あなたに手出しできないなんて、一体誰が言ったの?」

周防春香は胸を激しく上下させながら、親の仇でも見るような目で私を睨みつけていた。

「小林紗夜、よくもぶったわね!」

私は再び椅子に腰を下ろし、極めて冷静な声で言い放つ。

「ぶったわよ。それが何か?」

周防春香が勢いよく身を起こす。

だが彼女が次の行動に出るより早く、二人のボディガードがスッと私の前に立ちはだかった。

彼らは無言のままだったが、スーツ越しにもわかる屈強な筋肉は、彼女の怒涛の勢いを削ぐには十分すぎる...

ログインして続きを読む