第213章

「紗夜、少し聞きたいことがあるんだが、そっちに誰かいるか?」

何か重要な話があるのだろうと思い、私は少し離れた隅の方へと歩み寄った。

「大丈夫よ。話して」

「俺は……」

周防玉輝は言葉を探すように、しばらく躊躇ってから口を開いた。

「最近、体調が優れないことはないか? 不眠やめまいといった症状は」

私はわずかに眉をひそめた。

「どうしてそんなことを聞くの?」

「どう説明すればいいのかわからないんだが……最近、俺の体にいくつか症状が出ていてね。睡眠と、それから記憶力に関わるものなんだ」

記憶力?

その言葉に神経が瞬時に張り詰め、私はすぐさま問い返した。

「その症状は、いつ...

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