第22章

健は素早く私の手首を掴んだ。

そのまま強引に横抱きにされ、寝室へと連れ込まれる。耳元で甘く、危険な声が囁かれた。

「いい子だ、集中して」

雨粒のように降り注ぐ口づけ。

意識はすぐに遠のき、私は彼に翻弄されるがままになった。

狂乱の一夜。

次に目を覚ましたときには、時計の針は既に八時を回っていた。

昨夜の記憶が奔流のように脳裏に雪崩れ込んでくる。

羞恥で顔が沸騰しそうだ。

健はまだ深く眠っている。私はその隙にベッドを抜け出し、逃げるように家を出た。

バレエ団へ車を走らせている間も、昨夜の情熱的なシーンがフラッシュバックして止まらない。

私はハンドルを握りながら、自分の不甲...

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