第222章

少し躊躇した。

周防玉輝はそれを察したのか、すかさず言葉を継いだ。

「もう北城に着いているんだ。この前話した新薬ノーマンについて、画期的な進展があってね。ただ、電話では話しにくいから、直接会えないかな」

会いたいと言われ、私の躊躇いはさらに深まった。

「先輩、今はちょっと都合が悪くて」

周防玉輝は少し間を置き、尋ねてきた。

「立花謙一に監視でもされているのか?」

「違います」

私は即座に否定した。

「今日は新谷先生に会う予定があって、先輩に会う時間は取れそうにないんです」

周防玉輝の口調が明らかに和らいだ。

「構わないよ。今日が駄目なら明日でもいい」

なおも断ろうとし...

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