第227章

「どうして突然、ルールが変更されたの?」

ヴァルナ国際バレエコンクールといえば、世界でも屈指の権威を誇る大会だ。通常であれば、直前になってルールが変更されることなどあり得ない。

立花青葉が私の耳元に顔を寄せ、声を潜めた。

「噂で聞いたんだけど、審査員を買収しようとした一件が本部にバレたみたい。それで急遽会議が開かれて、新しい審査方式に決まったんだって」

私は思わず眉をひそめた。

千葉水音?

彼女の実力は決して悪くない。この期間、真面目に練習に打ち込んでいれば、間違いなく今大会で好成績を残せたはずだ。

それなのに、どうしてそんな馬鹿な真似を?

青葉は私の疑問を察したように説明を...

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