第233章

「お祖父様」

私は慌てて涙を拭い、深呼吸をして込み上げる感情を必死に押し殺した。

「立花謙一の命に別状はありません。ただ、まだ集中治療室での経過観察が必要です。佐川元衡の話では、意識が戻って問題がなければ、一般病棟に移れるそうです」

立花のお祖父様はようやく安堵の息を吐いた。

「それならよかった」

そう言って、今度は私を窘め始めた。

「お前もだ。こんな大ごとをどうして黙っていた? 青葉が本家の人手を動かしたことに気づかなければ、わしは今でも知らぬままだったぞ!」

「お祖父様、ごめんなさい。黙っているべきじゃありませんでした」

私は素直に非を認めた。

立花のお祖父様は深く溜め...

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