第256章

記録帳が開かれた瞬間、空気が凍りついたようだった。

ページに書かれた文字は、筆致こそ不揃いだったが、はっきりと私の名前だと読み取れた。

目の前が真っ暗になり、頭の中で耳鳴りがガンガンと響く。

こんなの、あり得ない!

他の人が見間違えるのはともかく、どうして立花婆さんまで嘘をつくの!

まさか、こんな方法で私と立花謙一を引き離そうとしているのだろうか。

「小林紗夜、どうして母さんが書いた名前もあんたなんだ!」

立花謙一が、不意に私の手を強く握りしめた。

スーツ越しの筋肉が、じりじりと張り詰めていくのがわかる。

私は慌てて首を振った。

「わからない、でも私じゃない、本当にやって...

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