第257章

私が通用口の外に出たときには、すでにその人影は消えていた。

付近を探してみたが、やはり見つからない。

「紗夜、大丈夫か?」

ふと、周防玉輝が通りの向こう側から歩いてきた。

私はわずかに目を細めた。「先輩、どうしてここに?」

周防玉輝は心配そうに私を見つめた。「立花大奥様の誕生祝いが終わった後、君に会いに行こうと思ったんだ。でも家にはいなくて、ちょうど立花家で何かあって誰かが病院に運ばれたと聞いたから。君じゃないかと心配になって、見に来たんだよ」

「立花家で何かあったって、どうして知ったんですか?」私は警戒して問い返した。

彼がここに現れたタイミングがあまりにも良すぎて、疑わずに...

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