第272章

彼の真剣な表情は、決して嘘をついているようには見えなかった。だからこそ、私は彼を部屋へと招き入れたのだ。

部屋に入るなり、周防玉輝は口を開いた。

「紗夜、君は最近、シコン病院について調べているんじゃないか?」

私は微かに眉をひそめた。

「いいえ」

しかし、彼は信じようとしない。

「そんなはずはない。リダという看護師のところへ二度も足を運び、シコン病院の内部事情を探っていたと聞いているぞ」

胸がドクンと高鳴った。まさか、そんなことまで知られているなんて。

だが、私は努めて平静を装った。

「周防先輩、誰からそんな話を?」

私は彼にソファへ座るよう促しながら尋ねた。

「そんな...

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