第277章

「子供が目を覚ましたぞ!」

その時、主治医も周防幹也の様子に気づき、すぐに消毒を済ませて足早に病室へと入っていった。

「早く私を連れて行きなさい!」

立花のお婆様は立花謙一を問い詰めるのも後回しにし、焦った声で使用人を急かした。

「どうしたんだ?」

立花謙一はここでようやく私の顔色が悪いことに気づき、心配そうに尋ねてきた。

胸の上に巨大な岩が重くのしかかっているようで、息をするのすらひどく苦しい。

立花謙一は私を支え、座らせようとした。

私は反射的に彼を強く掴み返し、声をかすかに震わせた。

「周防先輩と周防春香の言葉をすべて信じたわけじゃなかったから、医者に頼んで大急ぎでD...

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