第279章

「立花謙一、幹也に会いに来たんだ、なぜ俺を止める!」

周防玉輝の声だった。

私は思わずドアの方へ振り向いた。

「周防おじさんだ!」周防幹也は周防玉輝の声を聞き、小さな顔に期待を浮かべた。

ベッドから降りようとする。

私は慌てて止めた。「怪我をしているんだから、動いちゃ駄目。私が見てくるわ」

周防幹也は私を見て、何も言わなかったが、反対もしなかった。

その素直な様子に、私は思わず彼の頭を撫でてしまった。

だがすぐに不適切だと気づき、慌てて手を引っ込める。

「君の手、すごく柔らかいね。想像してた通りだ」

周防幹也は布団で小さな口元を隠し、小声で呟いた。

その言葉ははっきりと...

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