第41章

私は小さく頷いた。

かつて周防家といえば北城でも指折りの名門であり、その勢いは立花グループに迫るほどだった。

だが、経営不振に加え、当時の当主による判断ミスが重なり、破産宣告を余儀なくされたのだ。

再起には長い年月を要すると誰もが噂していたが、三年前に事態は急変する。周防家は思いがけず立花グループの支援を取り付け、わずか一年足らずで息を吹き返したのだ。

往年の栄光にはまだ及ばないものの、立花グループという後ろ盾がある以上、完全復活も時間の問題だろう。

ただ、私の祝賀会のゲストリストに周防春香の名があることだけは予想外だった。

「立花家の方々は義理堅いからね。お祖父様も昔のよしみに...

ログインして続きを読む