第47章

片手でバスタオルを強く握りしめ、もう片方の手を恐る恐る前へ伸ばす。

慎重に、少しずつ足を動かす。

『ゴロゴロ――ッ!』

またしても、凄まじい雷鳴が轟いた。

その音は隙間という隙間から入り込み、まるで巨獣の咆哮のように私を震え上がらせる。

私は恐怖で動けなくなり、無意識に立花謙一の名を叫んだ。

だが二度呼んでも、返事はない。

さらに恐怖と焦りが募り、叫び声は自然と大きくなる。

立花謙一!」

立花謙一、怖いの……」

いくら叫んでも、立花謙一からの応答は一切なかった。

あまりの恐怖に、私は暗闇の中で方向感覚を失ってしまった。

長いこと彷徨...

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