第50章

「昨夜……周防春香が何か刺激を受けたみたいで、夜中に電話をかけてきたの。あなたを痛めつけるために、ゴロツキを紹介してくれないかって」

「私は断ったけれど、彼女が諦めないのはわかってる。あなた自身も、最近は気をつけて」

松本千秋は私と目を合わせようとせず、床を見つめたままそれだけ言うと、振り返りもせずに立ち去った。

私は怪訝に眉をひそめる。これは松本千秋の良心の呵責なのか?

それとも、周防春香と組んだ新たな罠なのか?

その後二日間、私は警戒を怠らなかったが、意外にも何も起きなかった。

それでも気は抜けない。

ちょうど今日の午後、両親が彼らの家に帰ったところだ。

私は時間を見計ら...

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