第56章

「不正などしていません」

私は即座に否定した。

「じゃあ、終了間際、たった四秒にも満たない時間で四百万も跳ね上がったのはどう説明するのよ!」

千葉水音は怒りを露わにして問い詰めてくる。

私自身の心にも疑問はあった。土壇場でこれだけの大金を投じ、私を一位に押し上げたのは一体誰なのか。

「時間が終了していない限り、すべての寄付は有効です。私はルール違反などしていません。信じられないなら、ログの開示を申請すればいい」

「私ができないとでも思ってるの?」

千葉水音は躊躇なく司会者に詰め寄った。

「彼女たちの寄付金には疑わしい点があります。ハッキングで数字を改竄した可能性が高いわ。直ち...

ログインして続きを読む