第65章

「小林紗夜、あんたも本当に寂しがり屋ね。偽物の世話係じゃ飽き足らず、また新しい男を引っ掛けたわけ?」

「呆れた。あんたのこと、見くびってたわね」

周防春香は嫌味たっぷりに嘲笑う。

周防玉輝先輩は彼女に背を向けて座っているため、春香は彼を私の新しい情夫だと勘違いしているようだ。

私は茶器を音を立てて置くと、冷ややかな視線を彼女に向けた。

「口を慎みなさい。この方は私の先輩よ。あなたが言うような関係じゃないわ」

周防春香は鼻で笑った。

「先輩ですって? 手広くやってるじゃない」

そう言って、彼女は先輩を上から下まで値踏みし、皮肉っぽく言った。

「身なりだけは一丁前だけど、やって...

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