第73章

ケンが言っていた友人というのが、まさか立花青葉だったとは。

彼女を見て、私の心は少し複雑になった。

彼女は立花謙一の三番目の叔父の娘であり、謙一とは幼い頃から一緒に育った仲だ。他の親族よりも関係は良好らしい。

そのおかげで、私と彼女の関係も悪くはなかった。

ここ二年ほど留学していた彼女は、まだ海外にいるものだとばかり思っていたが、まさか帰国していたとは。

しかも、この「青星舞踊団」を経営しているなんて。

この数年、誰もが前に進んでいるような気がする。

私だけが、後退している。

「義姉さん、来て。私のオフィスで話しましょう」

半ば強引にオフィスへと連れて行かれる。

立花謙一...

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