第98章

「バンッ——」

私は目を凝らした。

銀色の弾丸が周防玉輝の肩に命中し、瞬時に血飛沫が上がる。

「先輩!」

私は伸ばしていた手を引っ込め、脱兎のごとく周防玉輝のそばへ駆け寄った。

屈み込んで傷の具合を確かめようとした瞬間、腰に強い衝撃が走り、体ごと強引に後ろへ引き戻された。

私は狂ったように抵抗する。

「放して! 放しなさいよ!」

だが、いくらもがいても、私を拘束するその力は岩のように動かない。

「小林紗夜、よくもそんな真似を!」

立花謙一の声には、身の毛もよだつような冷気が漂っていた。

私は顔面蒼白で苦痛に肩を押さえている周防玉輝を見つめ、必死に首を横に振った。

「立...

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