第152章

オードリー視点:

夜、ソーントン邸。

「……そして勇敢な小さなお星さまは、無事に夜空のおうちに帰ることができました。そこでは他のお星さまたちが、きらきらと光って迎えてくれたのでした」

私は絵本を閉じ、目を丸くして夢中になっているノアに微笑みかけた。

「もう一冊、お願い?」ノアは私の袖を小さな手で掴みながらねだった。

もう遅い時間だというのに、驚くほど目は冴えている。

「もう寝る時間よ、いい子だから」私は優しくブランケットをかけ直してあげた。「明日のために、ちゃんと休まないと」

ノアは完璧なまでに下唇を突き出した。

「でも、眠くないもん。それに、君が本を読んでくれるの、好きなんだ」

思わず笑み...

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