チャプター 167

キャスパー視点:

三時間。

書斎で三時間、磨き上げられたマホガニーのデスクを指で叩きながら、モリソン博士の分析を待ち続けていた。

控えめなノックの音が思考を遮った。

ドア口にエドワードが現れ、その後ろにはモリソン博士の長身が聳えていた。

「旦那様、モリソン博士が結果をお持ちになりました」エドワードは慎重に無表情を装ってそう告げた。

私は椅子に座り直し、入るようにと手で示した。

「博士、早々にお越しいただき感謝します」

モリソン博士は頷き、近くの椅子に革製の鞄を置いた。口数が少なく、それでいて絶対的な信頼のおける男だ。

「お送りいただいた錠剤ですが」と、彼は低く、落ち着いた声で切り出した。「ラ...

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