第126章

「でもさ、藤原社長のこと『おじさん』って呼んでたし……親戚の子って可能性もあるんじゃない?」と、誰かが付け足した。

「それそれ」

話題はあっさり流れていった。

ペットクリニック。

藤原承弦は子犬に、できる限りの精密検査を入れた。

結果はすぐに出た。検査票には赤字の項目がいくつも並び、ウイルス感染も確認された。治療費も、安くは済まない。

こういう野良犬は、たいてい途中で見捨てられる。

萌子は医者の説明を半分も理解できていないのに、小さな眉をぎゅっと寄せ、今にも泣きそうな顔で子犬を見つめていた。

「一番いい薬で治してください。費用は気にしなくていい」

藤原承弦は萌子の肩を...

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