第128章

藤原承弦はアダムのことになると、やけに本気になる。あの死んだガキにだって、同じだ。

三年前に亡くなった林田朔夜のことだって、いまだに忘れられないくせに。

なのに、自分にだけはいつも淡い。まるで一枚ガラスを挟んで向こう側にいるみたいに、温度が届かない。

――けれど、さっき野沢瞳と揉めていたあの女の子が、いいことを思い出させてくれた。

死んだ人間は、どうやったって生きている人間には勝てない。

アダムさえ消えてしまえば……承弦は結局、自分のところへ戻ってくる。

柳川夏苑は視線を落とし、ゆっくりと息を整えた。

ただし……その前に、ホープ乳業の案件を必ず獲る。

この案件で藤原承弦に証明...

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