第130章

「私が何を言っても、みんな……私たちが付き合ってないなんて信じてくれないの」

柳川夏苑の声は震え、涙がぽろぽろと頬を伝って落ちた。

「それに、あなたの後ろ盾がなきゃ、私はこのポジションに立てるはずがないって……そんな噂まで流されて」

「そんなのは、もういいの」胸元を押さえ、息をするのさえ苦しそうに眉を寄せる。「でも……どうしても分からないの……」

「承弦。あなたが好きだったのは、私だったでしょう……?」

「林田朔夜が亡くなったのに、どうしてあなたは、私をあなたのそばに立たせてくれないの?」

「……チャンスすら、くれないの?」

「世界中が、あなたは私のものだって思ってる。でも、そ...

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