第131章

萌子は二人のやり取りを眺めながら、くりくりと目を動かした。

風希おじさんは、たしかにいい人だ。

でも萌子の胸の中には、迷いなんてこれっぽっちもない。萌子の「パパ」候補は、イケメンおじちゃんただ一人――それだけだった。

天野風希はそのまま夕食まで残った。

雨宮淑は、彼が林田朔夜と楽しげに笑い合う様子を見て、見れば見るほど満足そうに目を細める。

――どうして朔夜は、風希のことを好きにならないのかしら。

この二人が一緒になったら、どれだけいいだろう。

食後、雨宮淑は皆を誘って散歩に出た。わざと天野風希と林田朔夜だけを残し、昔話でもできるように場を作る。

庭先で。

雨宮淑はにこにこ...

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