第147章

姫路雨音から復元済みの監視カメラ映像を受け取った赤井弦子は、ようやく腹の底に芯が通った気がした。

だからこそ狩野柏斗を呼び出し、協業の細部を詰めるついでに、ずっと「今度ね」のままになっていた食事も埋め合わせることにした。

好みのジャンルまでわざわざ聞いて、場所は街の中心部にある火鍋の店に決めた。

――ご馳走するつもりだったのに。

注文の段になると狩野柏斗は終始、彼女に譲ってばかりで、煮えた具も先に弦子の器へ取り分けてくる。

赤井弦子は、さすがに気まずくなってしまった。

狩野社長の好意は、隠す気がないほど分かりやすい。

それでも今夜は二人きりで助かった。これで誰かが同席していたら...

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