第159章

林田朔夜は通話を切った。

――一体どういうつもりか、見届けてやる。

狩野柏斗から送られてきた住所を頼りに、朔夜はナビを入れて店へ向かった。

そして藤原承弦も、当然のように付いてくる。どう振り払っても離れない、しつこいガムみたいに。

個室に集まったのは四人。空気は、妙にねじれていた。

狩野柏斗は午後のうちに、赤井弦子と林田朔夜の関係を聞かされている。二人が、生死を預け合ったほどの親友だということも。

ここ数年、弦子の面倒を見てきたのはずっと朔夜だった。

弦子いわく、自分が損をするような目に遭えば、朔夜が黙っているはずがない。

妻が椅子に縮こまり、俯いたまま顔を上げられずにいるの...

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