【第24章】

未明。A市空港。

藤原承弦は搭乗前の最終確認をしている最中、スマホが鳴った。

即座に画面を確認する。立川からの短いメッセージだ。

「藤原殿、見つかりました。ご無事です。ご心配かと存じ、まずはご一報まで」

「詳細はまだ整理中です。遅くとも明日にはまとめてお送りします」

藤原承弦は素早く文字を追い、視線が「ご無事です」のところで止まった。

ふう、と小さく息を吐く。張り詰めていた背中の力が、わずかに抜けた。

振り返り、タラップに足をかけた、その瞬間。

けたたましい着信音。

母――藤原夫人からだった。

「承弦、今どこにいるの?」

声は低く抑えられているのに、押し殺しきれない怒気...

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