第51章

林田朔夜が会社に着いた頃には、彼女をSK会社の副社長に任命する旨の全社メールが、すでに送信されていた。

そして同時刻、もうひとつの通達も流れている。

藤原承弦の母・瀬戸淑枝が、藤原グループの役職を退いた――という知らせだ。

途端に社内はざわついた。

「林田補佐、最近いい案件ばっかりだったもんな。ついに成り上がったか!」

「もう林田補佐じゃないだろ。林田社長って呼ばなきゃ」

「瀬戸社長の退任って、林田社長と関係あるのかな?」

「おい、適当なこと言うなよ。林田社長と藤原社長に聞かれたら終わるぞ」

林田朔夜は耳に入っても、入らないふりをして、そのまま会議室へ入った。

SK会社の各...

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