第37章

電話がつながった瞬間、鈴木明哲の背中に冷たい汗がにじんだ。

米崎梨央と新村慎之介が、どんな態度で出てくるのか読めない。

ところが、鈴木明哲が用件をしどろもどろに説明し終えるや否や、新村慎之介はあっさり言った。

『今から一度来てください』

鈴木明哲は一瞬、耳を疑った。

『……それは、力を貸していただけるということですか?』

『新村家の拠点で、直接話しましょう』

その言い方は淡々としているのに、鈴木明哲は胸の奥の石がすとんと落ちるのを感じた。驚きと歓喜がいっぺんに押し寄せる。

『はい、はい! ありがとうございます!』

『すぐ伺います。少々お待ちください』

通話を切ると、鈴木朱...

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